本の紹介 : 熱力学


佐々真一 「熱力学入門」 (2000)

「方向的変化の論点」という立場から熱力学の基礎を解説しています。

1. 序論
2. 設定
3. 熱力学第1法則
4. 熱力学第2法則
5. エントロピー
6. 熱力学関係式
7. 安定性と変分原理
8. 多成分流体の熱力学


田崎晴明 「熱力学 - 現代的な視点から」 (2000)

操作的な観点から熱力学を構成しています。
数理も詳しいです。

1. 熱力学とはなにか
2. 平衡状態の記述
3. 等温操作とHelmholtzの自由エネルギー
4. 断熱操作とエネルギー
5. 熱とCarnotの定理
6. エントロピー
7. Helmholtzの自由エネルギーと変分原理
8. Gibbsの自由エネルギー
9. 多成分系の熱力学
10. 強磁性体の熱力学


清水明 「熱力学の基礎」 (2007)

熱力学の教科書の決定版というべき素晴らしい本です。

1. 熱力学の紹介と下準備
2. 「要請」を理解するための事項
3. 熱力学の基本的要請
4. エントロピーの性質
5. 示強変数
6. 仕事と熱 - 簡単な例
7. 準静的過程における一般の仕事と熱
8. 2つの系の間の平衡
9. エントロピー増大則
10. 熱と仕事の変換
11. ルジャンドル変換
12. 他の表示への変換
13. 大きな系・小さな系
14. 熱力学的安定性
15. 相転移
16. 統計力学・場の量子論などとの関係

第2版:
「熱力学の基礎 第2版 I: 熱力学の基本構造」 (2021)
「熱力学の基礎 第2版 II: 安定性・相転移・化学熱力学・重力場や量子論」 (2021)


フェルミ 「熱力学」 (1973)

1. 熱力学的な系
2. 熱力学第1法則
3. 熱力学第2法則
4. エントロピー
5. 熱力学ポテンシャル
6. 気体反応
7. 希薄溶液の熱力学
8. エントロピー定数


三宅哲 「熱力学」 (1989)

学部のときの教科書でした。
標準的な内容の良い教科書だと思います。

1. 温度
2. 熱力学第1法則
3. 熱力学第2法則
4. エントロピー
5. 熱力学関数
6. 平衝条件と熱力学不等式
7. 相平衝と化学平衝
8. 分子運動と熱力学
A. 偏微分公式


山本義隆 「熱学思想の史的展開 1」 (2008)

第1部 物質理論と力学的還元主義
第2部 熱素説の形成

山本義隆 「熱学思想の史的展開 2」 (2009)

第3部 熱量学と熱量保存則
第4部 熱の動力―カルノーとジュール

山本義隆 「熱学思想の史的展開 3」 (2009)

第5部 熱力学の原理の提唱
第6部 エネルギーとエントロピー


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