本の紹介 : 非平衡統計力学


興味がある分野なので蔵書も多いです。


香取真理 「非平衡統計力学」 (1999)

1. 粒子系の力学モデル
2. 熱平衡状態を表す確率分布
3. 局所平衡状態と流体力学的方程式
4. ボルツマン方程式と階層性
5. 時間相関関数と確率過程
6. 揺動散逸定理


川崎恭治 「非平衡と相転移 - メソスケールの統計物理学」 (2000)

1. 非平衡と相転移とは: 予備的考察
2. 平衡相転移
3. 気体の動力学
4. 線形応答理論の概要
5. 動的臨界現象
6. 秩序化過程の動力学
7. 運動方程式の縮約
8. 微視的スケールでのダイナミクス


藤坂博一 「非平衡系の統計力学」 (1998)

I. 時間に依存した統計現象へのアプローチ
1. 統計分布関数と時間相関関数
2. マスター方程式
3. ランジュバン方程式
4. 時間的揺らぎの統計熱力学形式

II. 線形応答理論,射影演算子法およびモード結合理論
5. 線形応答理論
6. 熱的揺らぎのダイナミックス
7. 巨視的運動方程式と輸送係数のくり込み

III. 非線形非平衡系における秩序とパターンの形成
8. 相転移の臨界現象と秩序化過程
9. 散逸構造

IV. カオス,乱流とフラクタル
10. カオスの発生と統計特性
11. 乱流と多重フラクタル


太田隆夫 「非平衡系の物理学」 (2000)

1. 序論
2. 調和振動子とエネルギーの散逸
3. 外力のある振動子
4. 熱平衡系
5. 熱ゆらぎ
6. 自己組織化臨界現象
7. 状態間の遷移
8. 変分原理
9. リミットサイクル振動
10. 振動性と興奮性
11. 非線形結合振動子
12. 局在構造
13. 界面の運動
14. パルスダイナミクス
15. らせん波と同心円波
16. パルスの自己複製


北原和夫 「非平衡系の統計力学」 (1997)

1. なぜ非平衡か
2. 不可逆過程とエントロピー
3. 流体方程式
4. 拡散現象
5. 気体分子運動論
6. 相関関数
7. 非平衡非線形緩和過程
8. 軌道不安定性と不可逆性


A. カチャルスキー, ピーター F. カラン 「生物物理学における非平衡の熱力学」 (2002, 2017)

1. 熱力学の第一法則
2. 熱力学の第二法則
3. ギブスの方程式
4. 不可逆過程におけるエントロピー変化
5. 等温平衡と化学熱力学
6. 不可逆過程の熱力学における流れと力
7. 連続系におけるエントロピー生成
8. 流れと力とを関係づける現象論的方程式: オンサーガーの法則
9. 等温拡散と沈降
10. 非電解質の膜透過性: 不連続系
11. 電解質の含まれる連続系における輸送過程: イオンの伝導と拡散
12. 不連続系の電気化学過程
13. 温度勾配のある系
14. 化学反応と拡散過程との関係
15. オンサーガーの法則の統計力学的導出
16. 定常状態: エントロピー生成極小の原理


北原和夫, 吉川研一 「非平衡系の科学 1. 反応・拡散・対流の現象論」 (1994)

1. 非平衡熱力学・巨視的理論
2. ゆらぎと確率過程
3. 相転移の動力学
4. 非線形動力学(常微分系) - 化学反応を中心に
5. 非線形動力学 - 時空間の秩序と乱れ

北原和夫 「非平衡系の科学 2. 緩和過程の統計力学」 (1994)

1. ブラウン運動と拡散
2. 微視的輸送理論
3. 化学反応の運動論
4. スピン緩和の統計力学


沢田康次 「非平衡系の秩序と乱れ」 (1993)

1. 平衡状態からずれた非線形系の力学
2. 熱対流
3. カオス
4. 成長パターンの秩序と乱れ
5. 生体の形態形成と生命状態


西浦廉政 「非平衡ダイナミクスの数理」 (2009)

1. スケールの分離と統合―古典的摂動論再考
2. 振幅方程式
3. 臨界安定性仮説とパターン選択
4. パターン形成
5. 特異極限法
6. 遷移ダイナミクス
A. 計算ホモロジーによる形態同定


西浦廉政 「自己複製と自己崩壊のパターンダイナミクス」 (2003)

1. うつろいゆくもの
2. 生まれるパターン
3. 広がるパターン
4. 粒子パターン
5. 自己複製と自己崩壊
6. 作っては壊す生成と消滅の循環構造


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